Vol. 21「豚汁で体も心もほ~か ほか」 その2 京都市鏡山保育所 塚本 真弓
【お礼の手紙が届いたよ】
後日、参加された方から手紙が届きました。その内容は、保育所の職員にあてた手紙と各クラス(3歳児、4歳児、5歳児)の子どもたちにあてた手紙が届きました。
3歳児クラスのこどもたちへの手紙から
きのうは みなさんが いっしょうけんめいつくってくれた ぶたじるをごちそうしてくれて ありがとう! とっても、おいしかったよ。
うまれてから まだ3ねんしかたっていないのに、おはしがじょうずに つかえるのには びっくり!
そして たべたあとのしょっきもいすも きちんとかたづけていましたね。えらいです。
【返事を描こう】
早速、子どもたちに届いた手紙を読みました。すると、3歳児クラスの子どもたちは、「おばちゃん、ぼくのテーブルで一緒に食べたよ」「わたしも、一緒に食べた」と楽しそうに言っていました。そこで、担任保育士が、「こんな、素敵なお手紙をもらったし、みんなでお返事を書こうか?」と尋ねると、「うん。書く」と画用紙に自分の顔を描き始めました。中には、お花や自分とおばちゃんと二人を描く子どももいました。
4歳児と5歳児にも届いた手紙を読むと、「やったね」と嬉しそうにしたり、5歳児の子どもは「せんせい、お返事を書くから紙をちょうだい」と言って、「おてがみ、ありがとう。とっても、うれしかったよ。また、ほいくしょに、きてね」などと、心を込めて返事を書きました。中には、封筒も自分で手作りしてお返事を書いた子どももいました。
【お礼の手紙】
子どもたちの手紙に対して、再び一人ひとりにお返事をいただきました。
~ 体も心も ほ~か ほか ~
このように、保育所に地域の方を招待したことから、手紙のやりとりが続いています。
豚汁パーティを通して、心温まる交流が始まりました。
最近では、「孤食」「個食」などという「こ食」が課題となっていますが、今回の取組を通じて「誰かと一緒に食べる」ことの大切さを感じると共に、『食』というものは、お腹を満たすものだけでなく、心も満たしてくれる魔法の素材だと思いました。