京・けんこう情報局
Vol.5 「もちつき大会にご注意!?」 保健医療課食品衛生担当
年末、年始にもちつきをされた方も多いと思います。
つきたての、白く艶々したおもちは本当においしいですね。
今回は、食品衛生監視員が、もちつきによる食中毒のリスクについてご紹介します。
もちによる食中毒ってあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、あります!!
よく起こるのがノロウイルスによる食中毒です。ノロウイルス食中毒は、ノロウイルスに汚染された食品を介して食中毒を起こします。食品の汚染経路としては、ノロウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を不十分な加熱調理によって食べること又はノロウイルスに感染した調理人が食品を汚染するといったケースがあります。もちつき大会では、ノロウイルスに感染した人がノロウイルスがくっついた手でもちを触り、そのもちを食べることにより他の人も感染します。
感染すると、嘔吐、発熱や下痢などの症状がみられます。
予防のために、まずもちをついたり、丸めたりする人は、十分に健康管理をすることが大切です。ノロウイルスは感染後、症状がなくなった後でも体内から排出されることがあります。ですので、体調不良があった場合には、もちつき大会でもちに直接触れる作業は避けてください。また、もちを食べる際には、中心部まで85℃、1分以上加熱することでノロウイルスによる食中毒は防げます。つきたてのおもちもおいしいですが、焼いたもちで食べるお雑煮やぜんざいもまた格別です。
ウイルスは目に見えない小さなものです。ウイルスによる食中毒を防ぐために、十分注意しましょう。