京・けんこう情報局

Vol.15体験!一日食品衛生監視員~清水順正おかべ家にて~ 保健医療課 石本貞範

市民の皆様に安全な食品を提供するために、市内の食品工場や飲食店では、徹底した手洗いや食品の検査など、日々、大変な努力をされています。

しかし、このような食品に携わる方々の努力はあまり人目に触れないこと、また、一般的には「食品が安全であることは当然」という認識があるため、消費者の理解を得にくいのではないかと考えました。

そこで、本市では、市民の皆様を「京(みやこ)・食の安全衛生管理認証制度」を取得している施設など高度な衛生管理を行っている食品工場に御案内し、食品事業者の努力や取組を見ていただくことで、家庭における食の安全性確保に係る取組のヒントを一つでも持って帰っていただくことを目的とした「体験!一日食品衛生監視員」を企画しました。

これまで、(株)土井志ば漬本舗さん、(株)おたべさん、月桂冠(株)さん、京都食肉市場(株)さんの御協力をいただき、延べ200名の方々と楽しみながら食品についての学習を行ってきました。

今回は、平成24年3月29日(木)に、湯豆腐で有名な清水順正おかべ家さん、また、市民の健康を守るため、食品などに関する様々な検査を行っている京都市衛生環境研究所を訪問したので、そのときの様子を報告します。

 【当日のスケジュール】

京都市役所前広場(集合)→[バス]→清水順正おかべ家→[バス]→京都市衛生環境研究所→[バス]→京都市役所前広場(解散)

 

京都市役所前広場をバスで出発し、清水寺に続く道である五条坂の頂上付近でお店を構える清水順正おかべ家さんに到着しました。店長さんをはじめ、多くの従業員の方々が出迎えてくださいました。その後、今回の企画に御協力をいただいた福井さんが、安全でおいしい豆腐を作るための取組について丁寧に教えてくださいました。

 

福井さんからの説明を受けた後、清水順正おかべ家さんで実際に使用されている豆乳とにがりを使って、みんなで豆腐作り体験をしました。特製のおだしやゆず塩なども用意していただき、本当においしく楽しくいただきました。

参加者の皆さんからは「自分達で作ったおぼろ豆腐がおいしかった」、「自分たちではめったに豆腐は作れないので作れてうれしかった」などのうれしい感想をいただきました。

 

続いて、京都市衛生環境研究所では、家族みんなでもやしを使った食品添加物の実験をしました。その後、香料を使ったにおいの実験も行いました。「ビーカーやシリンダーを使った実験はしたことがなかったので、良い体験をさせてもらった」、「においのクイズはおもしろかった」などの感想をいただきました。

 この施設見学会は、食品工場の皆様や京都市衛生環境研究所の協力もあり、毎回定員を大幅に上回る申し込みをいただきました。今年度も引き続き、施設見学会を実施していきたいと思います。