乳児期の食事のポイント
乳児期の食事のポイント
このページで紹介していること
授乳について
授乳は、赤ちゃんにとって大切な栄養源の母乳や育児用ミルクを与えることをいいます。
栄養をとるだけでなく、授乳という時間を共有することで親子の絆を深め、赤ちゃんの体と心の健やかな成長を促します。
赤ちゃんが成長するにつれて、授乳の間隔や回数、量が安定し、授乳のリズムが整っていきます。
離乳を開始した後も、母乳や育児用ミルクは、授乳のリズムに沿って与えます。
離乳について
離乳とは、赤ちゃんの成長に伴って、母乳や育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補うために、乳汁から幼児食に移行していくことをいいます。この間に食べるものが「離乳食」です。
離乳食を通して、母乳や育児用ミルクを“吸って飲み込む”ことから、食べ物を“噛みつぶして飲み込む” 食べ方を覚えていきます。
離乳食を始める目安
離乳食を始める時期の目安は、生後5~6か月頃です。またその頃、赤ちゃんに、次のような発達や様子がみられたら、離乳食を始めてみましょう。
- 首のすわりがしっかりして寝返りができる
- 5秒以上お座りができる
- 食べ物に興味を示す
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
- 生活のリズム(授乳のリズム)が整ってきた
離乳食の進め方
進め方や量は、赤ちゃんひとりひとり違うので、ゆとりをもって離乳食を進めましょう。
>>PDFファイル【離乳食の進め方(冊子「4か月児の健康」p17、18)】
離乳初期(生後5~6か月頃)
- なめらかにすりつぶした離乳食を飲み込むこと、その舌ざわりや味に慣れていきましょう。
- 口を閉じて、取り込みや飲み込みができるようになっていきます。
- 子どもの様子を見ながら、1日1回、離乳食用のスプーンで1さじから始めます。
- 母乳や育児用ミルクは授乳のリズムに沿って飲みたいだけ与えます。
離乳中期(生後7~8か月頃)
- 舌でつぶせるくらいの固さの離乳食を、舌と上あごで押しつぶして食べることができるようになっていきます。
- 1日2回食で食事のリズムをつけていきます。母乳や育児用ミルクは、離乳食の後に与えるほかに、授乳のリズムに沿って1日に3回程度与えます。
- いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていきます。
離乳後期(生後9~11か月頃)
- 歯ぐきでつぶせるくらいの固さの離乳食を、舌で歯ぐきの上にのせ、歯ぐきでつぶすことができるようになっていきます。
- 食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていきます。母乳や育児用ミルクは、離乳食の後に、授乳のリズムに沿って1日に2回程度与えます。
- 子どもの食欲にあわせて離乳食の量を増やしていきましょう。
- 手づかみ食べが始まったら、自分で食べる楽しみを増やしましょう。
>>PDFファイル【声かけと手づかみ食べで楽しく食べる】(京都市管理栄養士作成)
離乳食の進め方のポイント
<離乳食の進め方のポイント(動画)を公開しています>
- 赤ちゃんの食べものPART1~離乳食のはじめから8か月頃まで~
「離乳食はいつから始めるの?」「どんなことに気をつけたらいいの?」など、離乳初期から離乳中期(5~8か月頃)までの離乳食の進め方のポイントについて説明しています。
- 赤ちゃんの食べものPART2~9か月から1歳半ごろまで~
手づかみ食べや補食となるおやつの与え方など、離乳後期~離乳完了期(9~18か月頃)の離乳食の進め方のポイントについて説明しています。
<離乳期に与える食品と調理方法」を参考に、いろいろな食品を使ってみましょう>
<食材の使い方はこちらを参考に♪>
- 【親子でたのしむ離乳食BOOK】
京都市離乳食講習会で使用しているテキストです。
離乳食の進め方のポイントと月齢別のレシピなど離乳食づくりに役立つ情報がギュッと詰まっています。
- 【離乳食の作り方動画】
離乳食の作り方をより分かりやすい動画も作成しています。
きょうと動画情報館(京都市公式YouTube)で公開しています。こちらからどうぞ♪
- 【離乳食レシピ】
離乳食のお悩みQ&A
>>こちらに掲載しています。
4か月児の健康(4か月から1歳のお誕生日まで)
生後4か月からお誕生日を迎えるまでのお子様を育児中の方が抱える不安を軽減し、子どもたちの健やかな成長に役立てるため、お子様の月齢に合わせた情報をまとめた冊子です。
4か月児健康診査で全員に配布しています。
京都市デジタルブックでもご覧いただけます(離乳食については、15~18ページに掲載)。