京の食育指導員

Vol.1 「わたしの場合」 上京区食育指導員 R.N

「わが子の為の勉強にしよう」と思ったのがきっかけでした。

私が食育指導員になったこと、今思えば本当に恵まれていたと思います。何といっても食育指導員になろうと思ったきっかけが「子供への情報集めの1つにしたい」ということでした。研修の当日は、私の話を家族が聞こうが聞くまいが研修の概要を話したところ、時々反応があったりして結構楽しんでいました。まさに、ドアから覗いていたら中に入っていたという様な感じです。

そして実践研修。いつも現場で食育を担っている方々に出合い、その思いを知るうちに「何か手伝えることは無いだろうか」「何が出来るだろうか」という思いになり、また聞いている人の眼差しに「何とか応えたい」という気持ちに。後ろの出口近くにいたはずがいつの間にか中ほどにいる。どうしよう。しかし、こうなると何もしないで出て行くことは出来ない私。

振り返ってみると今までの活動の中で感じたことがあります。それは、この様なことです。
まず、『知ることの喜び』広がる可能性や安心など次の一歩に対する期待や、真剣な眼差し、明るい表情を感じました。次に『体験することの素晴らしさ』は言うまでもないことですが、経験は自信につながり新たな挑戦につながることを小さな子供たちが体現してくれました。そして『意識して伝えることの大切さ』『教え込む大切さ』は、私自身がなぜ?と立ち止まらなかった故に本質に気づかなかったことで実感しました。何を意識し、いかに本質を伝えられるか伝え方の工夫が大切なことを感じました。また『継続することの難しさ・大切さ』食という最も身近な日常だからこそ頑張らなければ食育は継続出来ない事を大人たちは実感しています。

そしてまた、保育園、小学校・・・それぞれが課題と思っていることが、関係し合っていることもありました。こんな時、食育指導員ならば様々な区切りを越えて活動できる。さまざまな世代や区切りを越えてそれぞれを繋ぐことができる。こんな可能性も感じました。
更に「一緒にいるだけでも良いのよ」とある園長先生がおっしゃいました。寄り添う存在もまた意味あることに気づきました。
これらを手掛かりに、仲間と一緒にこれからも取り組みたいと思います。
もうすぐ『京都市食育指導員』は100名を超えます。京都市各地で様々な活動をしている私たち『京都市食育指導員』をよろしくお願いします。