京の食育指導員

Vol.2 「食育指導員活動報告会」レポート 

地域に密着した食育推進の担い手である「食育指導員」は現在56名、京都市内の小学校、保健センターなどで活躍中です。

食育指導員は京都市独自の取組で平成21年度から京都市で養成が始まり、今年で3年目です。約1年間の養成講座を終えた1期生は平成22年3月から、2期生は平成23年3月から活動が始まっています。
食育指導員の日頃の活動をお互い報告し、今後の食育活動の糧になるよう、毎年活動報告会を開催しています。

京都市の11の行政区にそれぞれ食育指導員連絡会があり、1・2期生56人は各自の住所区の連絡会に参加しています。今年の活動報告会はその全ての行政区から報告がありました。


実は報告のための持ち時間は、全体の時間割からたった約5分間しか割り振りできませんでした。そんな中で伝えたい事がいっぱいありすぎて時間がないない!きっと本番用に話す準備をされていたはずです。発表者は時計を気にしながら、画像を交え、各区の特徴ある食育の取組への想いをこめて報告されていました。やはり、この時間では、日々の活動で感じたことまで丁寧に伝えるにはちょっと時間が足りなかったようで、食育現場で培ったノウハウが詰まった、まるで今ここで食育の教室を開催しているような、玉手箱の話がちょっと尻切れトンボになる場面もありました。

報告では、小学生の前で話すときは、実際に進行に合わせて順に話し、子ども自身が気づいてもらえるようにすると効果的だったこと。幼児の調理実習では、野菜を切るときの事前準備をどこまですれば本番でスムーズにすすめられたかなど、具体的で大変役立つものが多かったようです。最後まで食育指導員さんの「食」に対する想いで会場は熱気に溢れ、あっという間の2時間でした。