京の食育指導員

vol.120 おうち食育~美食を求めて 郷土料理に出会う旅~【中京区】

中京区食育指導員のY.Oです。

私の好きなことは、旅に出て美味しいものに出会い、食べることです。

今回の旅は一度訪れたことがある“四国の松山”道後温泉です。

のぞみ、しおかぜと乗り継ぎ松山駅に到着です。そこから路面電車にゆられてやっと道後温泉駅入り口に到着しました。

道後温泉の入り口には人形が動くしかけ時計があり、有名です。

この温泉には二筋の商店街があります。

道後温泉本館のまわりを歩いて、一つ目のお目当ての看板「もぶり飯(松山鮨)」を見つけました。

もぶり飯とはちらし寿司のことでした。アナゴやサワラ、桜デンブで彩り良く盛ったちらし寿司、松山鮨のことです。

もう一品の名物は、添えられていたにゅうめんに使われていた「松山あげ」です。百年の伝統を誇るふるさとの味として有名です。

二日目は、今治市で素晴らしいお膳に出会いました。

瀬戸内の水軍浪漫をたどる宿でいただきました。村上海賊についての説明や本がたくさん並べられていました。

ここでの食事は圧巻でした。はじめに、テーブルの上には瀬戸内で水揚げされた新鮮な魚介を中心に盛りつけられた一品と、秋のお訪れを感じさせる先付けにほっこりしました。

次に出された鶏の茸鍋には、「みかんうどん」が入り、食材の旨味や甘味などがたっぷり詰まった出汁を柚子胡椒で堪能しました。

一番盛り上がったのは、村上海賊が戦勝祝いで食したとされる「宝楽焼き(法楽焼き)」でした。

海の幸を熱々の小石の上に盛った豪快な料理でした。そこにお酒をふりかけて食べます。

最後に「鯛釜飯」は一度食べたらやめられない、そんな料理でした。

旅とともに秋を満喫しながら、郷土料理とその背景や文化を学ぶことができました。