京の食育指導員

Vol.173 身近なお野菜で楽しい食育講話【洛西支所】

令和7年8月19日、洛西支所管内の食育指導員で、福西児童館の学童クラブ1年生から6年生74人を対象に、食育講話を

行いました。

 

1「さつまいものお話」M.T

さつまいもを知らない人は誰もいないほど、知れ渡っている食べ物です。

お芋堀りを体験したり、焼き芋やスイートポテト、いもけんぴ、お芋ごはん、さつまいもの天ぷらなど、おやつやおかずで

食べています。

しかし、それ以外のことは、余り知られていないですよね。

そこで、さつまいもはどこの国で生まれて、いつ日本に来たのか?名前の由来は?とお話しさせていただきました。

世界地図と日本地図を見ながら、さつまいもの足取りを追って、歴史の話をしました。

その後、お芋博士になれるほどの○×クイズをしました。

低学年の参加者が多く、講話を進めるのがとても不安でしたが、皆さん真剣にお話を聞いて、○×クイズにも積極的に

手を挙げて参加してくれたので、当初の不安も飛び、楽しく講話することが出来ました。

  

 

2 紙芝居「おやおやもったいない」 S.N

<あらすじ>

ライオンの王様は、家来にいつもたくさんの料理を注文しますが、少しずつ食べては「お腹いっぱい」と残してしまいます。

ある日、家来が「もう食べる物がありません」と悲しそうに言います。

王様はレストランに出かけますが、そこはもったいないことが大嫌いなレストラン。王様はもったいないことをしたので、

食べ物のことをよく知るために旅に出ます。

お米を育てたり、魚を獲ったりして、食べ物を手に入れることの苦労を知り、王様は「もったいないから残さず食べよう!」

と思うようになります。

 

この紙芝居は、食料がなくなることや、生命の恵みを無駄にすることへの「もったいない」を気付かせてくれるいい作品だと

思います。たくさんの子ども達の参加にも関わらず、静かに全員集中して見てもらえました。

「食べ物を大切にする」という内容についても、理解して楽しんでもらえ良かったです。

 

3 野菜あてクイズ「この花はどんな野菜の花?」 Y.M

とても分かりやすい世界地図があったのと、さつまいもの歴史などの話があったので、「野菜の花クイズ」を少し深掘りして、

原産地と伝来した時代を話しました。

野菜の花は、児童館で野菜を育てておられるので、トマト、きゅうり、オクラ、ナスなどはひとりひとり当てなくても、みんな

が知っているようでした。

「せーの!」って声掛けしてみたら、みんなで答えてくれ、大変盛り上がりました。

サトイモの花は、私達大人も目に触れる機会がめったにないので、知っている子ども達もいなく、小さい声で「とうもろこし?」

と…「とうもろこしに見えるね。これはサトイモの花です!」「エ~!!」ってなりました。

子ども達が全員静かに座って聞く姿勢だったので、とても話がしやすく、私自身も楽しく取り組めました。

 

*** 子ども達の声 ***

・さつまいもが外国で育ったことを知り、これからも味わって食べたいです。

・さつまいもに花があることを初めて知りました。

・野菜のことを知れて楽しかった。知らない弟や妹に教えたい。

・いろんな野菜がいろんな国にいることが分かり楽しかった。

・お弁当を残していたので、これからはやめようと思いました。

・フードロスをしないようにしようと思いました。        ・・・などなど

 

 

1時間少しの活動でしたが、子ども達はさつまいもの歴史、普段食べている野菜のこと、そしてもったいないという

気持ちをもつことを、各々その学年なりに理解してくれたと感じました。

小さいころからの食に対する興味や大切さを、少しでも伝えられたらとの思いで、これからも食育活動を頑張りたい

と思います。