京の食育指導員

Vol.3 「食文化シリーズⅠ」を終えて 右京区食育指導員 T.N

夢をいっぱい抱いて、食育指導員の一歩を踏み出しました。自分の学区の小学校での活動と思っていた所、右京全域で子供達だけでなく、区民の方も対象と聞き・・・ならば、あれもこれもと思いが膨らむばかり。栄養士さんと仲間と話し合い、『食文化シリーズ』と題し、右京区民の方と一回目は「七草粥」の話と調理をする事になりました。全国で知られる「七草粥」は右京宇多野が発祥の地である事も理由の一つです。

けれど、準備が進むにつれ、私は不安でいっぱいになりました。「七草粥」の言い出しっぺは私・・・。区民の方に回覧板を見て興味を持ってもらえるのか?と。でも、そんな不安も予定数の参加者数と、栄養士さんや仲間の力で吹き飛んでしまいました。

準備も整い当日を迎え、「七草粥」の起こりや歴史、調理実習のレシピと食育指導員の説明も、4人の指導員で進めました。「来て良かった!!」の声を聞き、とても嬉しく思いました。私たち指導員と参加の方との出会い、何よりも参加者の皆さんが、和気あいあいと過ごされる様子を見て、心温まる思いでした。そんな中で、食育とは、栄養やマナー、調理だけではなく、人としての形成や人間関係にも大きな力があると感じました。

今回の『食文化シリーズⅠ』は、成功に終わったと思います。今後もこのシリーズは、続けていきたいと思うし、子供達とも関わりたいと次への構想も涌いてきます。

これからも老若を問わず、心身共に健康になってもらえるように、食育指導員として、お手伝いが出来たら・・・と、日々の努力を積みたいと思います。

(「食文化シリーズⅠ」平成23年12月7日 右京保健センターにて開催)