京の食育指導員

Vol. 5 「屋上畑の野菜でおいしく頂くエコクッキング」 伏見区食育指導員 M.H

京エコロジーセンターで3月11日に食育指導員同期の文元さんとエコクッキングを開催しました。ここは環境学習や環境保全活動の拠点施設です。
事業分野の一つにエコメイト・キッズがあります。小学1年から6年生とその保護者を対象とし、環境に優しい子供を育てることを目的に、「食の循環」をテーマに様々な活動を実施しています。グリーンカーテンを作ったり、屋上で育てたお米や野菜などを使ってエコクッキングをしています。これに私たちは関わっています。出た生ごみはミミズコンポスト等で堆肥にし、繰り返し活用しています。

この日は、前回の内容「フードマイレージとエコクッキングとは?」の復習、屋上で野菜(金時人参・壬生菜・白菜菜(はくさいな)・九条ネギ)の収穫をした後、いよいよエコクッキングの始まりです。

1、京野菜の話
京都の歴史と京野菜と伝統京野菜、京料理の食文化の話。「京野菜でお坊さんもお料
理をしたんですよ。」と話すと「へー?」と驚きまん丸の目の可愛い事!

2、だし取りの実演
「鰹はどこで生まれ日本にたどり着いたか?この地図には無いもっと南の赤道で生ま
れました。」と日本地図で説明。我家の95歳の鰹節削り器で枯節をスタッフが実演。子
供達も「やりたーい!!」との事で皆体験。見守るスタッフは怪我しないか?ハラハラド
キドキです。


日本古来のだしの味を(1)から(4)まで順に皆で比べました。
(1)だし昆布では?   (2)+削りかつお節では?
(3)+調味料では?   (4)+椀種(わんだね)の味は?
全員に舌、鼻、目でうまみを味わいしっかり体験。
乾燥昆布がものすごく膨れて皆「へー!?」と、びっくりです。

3、調理解説 調理開始
子供チームメニュー
(1)鱈・人参・壬生菜の清まし汁 (2)肉みそ(味噌は子供達の希望で9月に皆で仕込
んだものを使用)(3)九条ネギのヌタ(4)金時人参のデザート


大人チームメニュー 白菜菜(はくさいな)のおひたし
だしの後の昆布は佃煮、だし鰹節はでんぶにおいしく変身しました。

4、食事

「感謝して全員で頂きます」、食べた後は「ご馳走様でした」の挨拶。

5、後片付け
子供も楽しんで片づけまで良く頑張ってくれました。水をジャージャー使わない、揚げ物は油を少量にして廃食油も出ません。

6、振り返り 
参加者からの感想
・ すまし汁はめっちゃおいしかった。また食べたい。
・ 昆布は負けていた。
・ 私の1年生の子どもは、“先生あのね”の作文で「エコロジーセンターでは生ごみをミミズコンポストで堆肥を作ります。草はコンポストで野菜の堆肥にしている」と書いていました。その姉2年生はエコクッキングの肉みそが美味しかったのでレシピをノートに写し2、3日後にまた作ってくれました。

~今日は東北の大震災から1年経った日です。こうしてお友達と料理し食べた事に有難うと感謝しましょう。そして不自由な暮らしをしておられる方達に思いをはせましょう。今日習っただけでなく皆さんがまたお家の人に作ってあげて下さい。~と話しました。

これからも食を通じて環境を守る取り組みをしたいと願っております。