Vol.56 食育指導員のおうち食育~梅しょう番茶~【山科区】
こんにちは。山科区の食育指導員Kです。
今回は、祖母がよく作ってくれた「梅しょう番茶」を紹介します。
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「梅しょう番茶」との出会いは4~5歳の頃。どのような暮らしの中、祖母が作ってくれたのか、祖父の日常を交えてご紹介します。
祖父は漁師さんの大漁旗を染める職人であり、農業と牛(肉牛となる黒牛)を育てていました。
祖母はその全てに携わりながら家事をこなす毎日。休む間もなく、孫のためにと準備してくれる食卓は大半が手作りだったことに今も感謝しています。お菓子においては、寒天やあんみつ、かき氷、べっこう飴、大学いも、団子、かりんとう、おかきなど。どれもその季節を感じられるものばかりでした。
私は、染めに使う染料をひっくり返し怒られたり、牛に水や飼料を運ぶお手伝いをしたり、ブロッコリーに付く青虫に泣きわめいたり、近所の乳牛の絞りたてのミルクをいただいて飲ませてもらったりと、本当に貴重な幼少期を過ごす機会に恵まれました。
「梅しょう番茶」を作ってもらった時期は、主に夏から秋にかけてです。
大人になり、理由を聞きましたら、「夏の海水浴で体が冷える。花火大会や秋祭りの夜風は体によくない。冷えると疲れやすくなる。風邪や喉、胃腸疲れの予防」と様々な思いがあったことを話してくれました。
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今になって考えると、体の冬支度も兼ねていたのかなと思います。祖母の思いやりですね。
そんな大切な記憶が、食育に繋がっていると思います。また、そういった実体験があるからこそ、食の記憶は心を育む大切な要素だと考えています。
「梅しょう番茶」レシピ
【材料】1人前
★梅(種あり)→1個(直径1.5cm)
★おろし生姜 →小さじ1/2
★しょうゆ →小さじ1/2
★番茶orお湯 →180ml
【作り方】
1.あつあつの番茶(お湯)を準備しておく。
2.湯呑みに★の材料を入れ、箸やスプーンでしっかりと梅を潰し混ぜる。
3.1の番茶(お湯)を注いだら完成。
【ポイント】
生姜は飲む直前におろす。
あつあつをゆっくりいただく。
【注意点】
お子さまやご高齢の方は梅干しの種にご注意ください。