vol.105 スポーツ少年団料理教室【右京区】
右京区食育指導員、3期生のN.Tです。
食育指導員になる前は、飲食店に勤務をして、調理師免許を取得しました。
また、東日本大震災復興支援で、石巻市や南三陸町で炊き出しもしました。その時、活動していた学生から質問を受け、興味を持った学生がこんなにも多くいることに驚き、食のボランティアにかかわろうと思ったのがきっかけです。
食育指導員の活動と並行して、スポーツ少年団の代表もしています。
最近ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から全てにおいて活動しにくくなっています。また、来年度には中学生のクラブ活動が地域に移行されることもあり、スポーツ環境が大きく変わろうとしています。
今、問題になっているのが、成長期に成績を残すため、食事量を増やすことやサプリメントを使用して、体を大きくする子供、保護者が多いことです。また、日進月歩でレトルト食品や冷凍食品が開発され、考えて料理をすることや野菜を摂取することが難しくなってきています。
自分自身が調理体験を企画すれば子供たちも食に興味を持つのではないかと、令和2年度にスポーツ少年団団員を対象に初めて開催しました。場所は、伏見青少年活動センター料理室を利用しています。
最初は、包丁の種類と持ち方、使い方を1時間かけてお話をしました。そのあと、用意した野菜をみんな協力してお鍋を作りました。
これをきっかけに、
「昆布とカツオの合わせだしをひいて、だし巻きを作りましょう」
「スーパーのお豆腐とお豆腐屋さんのお豆腐の食べ比べ」
「包丁を使って楽しもう フルーツをカットしてみんなで食べよう」
「成長期には鉄分が大事、トリのレバーを炊いてみよう」
「出来立てのお餅をみんなで食べよう」
と、半年に1回の割合で活動してきました。
保護者からのご意見では、「コロナ禍で両親とも帰るのが遅くなり、家に帰ったら子供が料理を作ってくれていた」と、私が想像する以上の成果が出ています。
料理をすることに興味を持ち、調理をする子供が増えてくれること、またそれを理解してくれる保護者が増えることを願っています。